故郷の自然に、住まいに、そして暮らしに素直な愛着をもつ施主Nさん。
その素直な気持ちを表現した新居。
懐かしい和の佇まいを感じます。
「庭」に対しても、そんな気持ちが込められていました。
会話の端々に感じる故郷の風景
自然の素朴な雰囲気...
飾らない植物、
特別でなく、直ぐそこにある植物...
そういったものへの愛着を感じました。
建物からの視界に広がるコンクリートの擁壁...
「...それだけは隠したい。」
それ以外に特別な要求は何も無い。
「後は徐々に好きな草花を植えていけばいい...」
特別なものや余計なものは必要ない。
必要なのはただただ好きな植物を育て、共に過ごせる環境だけ...
背伸びすることなく、自分らしいシンプルなお考えだと感じました。
カチカチに踏み固まった土壌...
これだけは何とかしてあげないと...
それから...近いうちに緑に囲まれるであろう小径...
これで十分だ...
故郷の風景、自然とふれあった里山。
生まれ育った家屋の縁側。
そんな愛着のある懐かしい雰囲気を、
今度は自身の手で築いてゆく。
生活空間としてのしつらいは持ちながらも、
出来るだけナチュラルがいい。
野草の好きなNさんが求める「緑で溢れる庭」。
「雑草もよし」のワイルド派。
「小径」さえあればきっと緑を放任できるかな。
今は寂しい冬の小径も、
きっとNさんの手で緑溢れることでしょう...
建築設計:
セミーノデザイン設計室
造園設計施工:gardener ENZO
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