case02 小径の庭

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BEFORE

故郷の自然に、住まいに、そして暮らしに素直な愛着をもつ施主Nさん。その素直な気持ちを表現した新居。懐かしい和の佇まいを感じます。「庭」に対しても、そんな気持ちが込められていました。
会話の端々に感じる故郷の風景。自然の素朴な雰囲気...飾らない植物、特別でなく、直ぐそこにある植物...そういったものへの愛着を感じました。

建物からの視界に広がるコンクリートの擁壁。「...それだけは隠したい。」それ以外に特別な要求は何も無い。「後は徐々に好きな草花を植えていけばいい...」

特別なものや余計なものは必要ない。
必要なのはただただ好きな植物を育て、共に過ごせる環境だけ...
背伸びすることなく、自分らしいシンプルなお考えだと感じました。

カチカチに踏み固まった土壌...
これだけは何とかしてあげないと...
それから...近いうちに緑に囲まれるであろう小径...
これで十分だ...

PLAN

AFTER

故郷の風景、自然とふれあった里山。生まれ育った家屋の縁側。そんな愛着のある懐かしい雰囲気を、今度は自身の手で築いてゆく。
生活空間としてのしつらいは持ちながらも、出来るだけナチュラルがいい。野草の好きなNさんが求める「緑で溢れる庭」。
「雑草もよし」のワイルド派。「小径」さえあればあとはみどりが赴くままに。
今は寂しい冬の小径も、きっとNさんの手で緑溢れることでしょう...

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