庭活その2~自然風のお手入

お庭での「活動」お庭の「活用」そんなことを略して「庭活」と呼んでみます。

人によって庭の使い方って違いますよね。純粋に植物を楽しんだり、デッキでくつろいだり、バーベキューをしたり、ドックランをしたり、菜園をしたり、もっと言えばバッティング練習やパターの練習など色々な使い方があると思います。でもいっちばん多いのは「あまり使わない庭」です。週末は出かける事が多い派の人や、週末ぐらい休みたい派の人や、土いじりや虫が嫌い派の人は庭に出ませんよね。何なら無くてもいい派の人が増えているなと実感しています。実際に車や自転車を止めるスペースや物置のスペースなど実用的な用途で使われる面積が広くなっています。ひと昔よりも区画が小さくなっているために庭が小さくなっているのも事実ですね。

仕事柄色々な庭に出会い、庭事情も様々と感じます。庭がそこにある限り、そんな庭事情は続くわけで、多かれ少なかれ庭での活動や活用を考える事があるでしょう。そんなこんなを思い付き中心で書いていく「庭活」シリーズです。 
内容はお手入のことや使い方のことになります。

目次

庭活その2

自然風のお庭はお手入がわからない

最近のお庭は自然風が多いですね。明確な区切りとか境目が無く、斜面や平面を覆う低木や草花がシルエットを型どっています。植木も丸や四角といった刈込のものではなく、サラサラとした雑木が好まれます。最近の住宅にはこのような雰囲気の方が合っています。緑が多い方が見栄えも良いので多めに植える事もあるでしょう。しかしこういった自然風の植栽はお手入が難しいかもしれません。和風庭園のように丸い球物でしたら丸く刈り込めばいいのだという明確なイメージがありますし、とにかくバサバサと刈り込めばいいのです。電動のバリカンでもいいでしょう。一方で自然風の木をそのように刈り込んでしまうと台無しです。時期によっては枝が枯れ込んで来ますし、少しずつ状態が悪くなってきます😩。そもそも刈込に向いている木と向いていない木がありますので、自然風の木を刈り込むのは無理があるのです❌。自然風に剪定しようと思っても何処を切って良いのか非常に難しいのではないでしょうか?

植木に限らず、地面に目を向ければ何となく通路となっているような石やレンガが緑と馴染んで自然に溶け込んでいる。結果芝生に覆われて見えなくなってしまっている、砂利も草も混ざってどうすればいいのか?そんな状況が多く見られます。ではどうすればよいのでしょうか?

やる事を明確にする

最近の自然風のお庭が悪いのではありません。遠目で見れば緑豊かで潤いがあります。街並みにしても昔ながらのブロック塀に囲われた区画よりも、溢れる緑で覆われた区画が続いている方が良い環境に思えます。外部から来た人ならいい街並みだと感じるでしょう。でも住んでいる方の中にはお手入の負担が重くなってくる場合が多いですね。傍から見れば「うらやましい」のですが、当事者としては「困っている」のです。

まずは何となくでも区切りましょう。植栽も種類によって個々に住み分けを明確にします。少なくともお手入の時はきちっと分けて、そのあとはまた成長する過程でナチュラルになります。アプローチに芝や植栽が乗り上げたらキッチリと切戻してアプローチの輪郭を出しましょう。ボーダーレス(仕切りの無い状態)がナチュラルさを演出していますが、お手入の時はしっかりと区切ってしまうのが良いでしょう。そうしないとナチュラルを通り越してワイルド(野性的)な方向に進んでしまいます。また庭木が成長しますと葉張りも大きくなります。木が多すぎると感じた場合は間引く事も必要になります。

自然風はあくまで風であって、自然というわけではありません。きちっとした物理的なボーダーが無く、庭全体の一体感が持ち味です。それゆえに目指している景色をイメージすることが大切ですね。曖昧な部分を残しても良いし、遊び心を加えても面白いので自分なりの納まりを見出すと良いかもしれませんね。

髪型で例えると、キッチリとセットされたスタイルと毛先を遊ばせたナチュラルスタイル、どちらがお好みですか?

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