Case09 集いの庭 八王子市

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BEFORE

庭の中央にある広いウッドデッキ。パーゴラには丈夫なシェードの生地が張ってあり、日よけはもちろん軽い雨なら十分しのげる。
家族や友人とバーベキューを行うために、ご主人を中心にご家族で手作りしたというのだから大変驚きました。DIYではハードルが高いハードウッドですが、プロ並みにしっかりと丁寧に造られていたからです。

今回は集いのデッキ以外のスペースを見直したいというご相談でした。芝や鉢植えは年々お手入が負担になってきていることもあり、お手入の楽なお庭にしたいという事でした。

植栽の管理は住んでいる方によって考え方やスタンスは異なります。メンテナンスの計画や見通しなども、リフォームだからこそ暮らしに合った内容になるように、プランしなければと感じます。見た目も大事ですが、リフォームは特に使い方への想いが詰まっています。

PLAN

家族や友人が集う場所として今時点で有効活用されている庭。デッキ以外のスペースも集いに活用しつつ、庭らしい植栽もありつつ、管理が楽になるような、そんな事をテーマにプランを進めました。

まずはテーマに沿ったコンセプトプランをつくります。このたたき台があることによって具体的なイメージが共有できるようになりますし、活発な意見交換が出来ます。

ウッドデッキは庭のグランドラインとの高低差がついているため、一体感に欠けることがあります。特に手すりなどで囲われているデッキの場合は庭とデッキは別の部屋みたいな感じになります。

繋がり方が一体感を呼びますので、今回は「つなぐスペース」をポイントにプランします。
デッキレベルと庭レベルの中間にデッキスペースを設け、回遊式のアプローチとの一体感を出します。集いのスペースを広げるだけでなく、既存のデッキの集いスペースとシームレスにつながり、高低差のデメリットを逆手に、花壇のベンチや既存の濡縁とのつながりで相乗効果が期待できます。

植栽スペースは最小限にしつつも、花台などを用いる事で演出効果も期待できます。

AFTER

春を迎えた庭に新しい集いのスペースが広がりました。

花壇に作り付けのベンチは集いのキャパと自由度を広げます。
目隠しフェンスはよりプライベートな空間を演出します。
水場へのアクセスも使い勝手も良くなりました
石貼りのアプローチは濡れると表情が変わります。
集める人がいて集まる人がいる
そして集まる場所と時間
集まるという機会が減ってしまうようなご時世ですが、ここは集まれる庭です。
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